2013年12月29日日曜日

第157戦

【戦場】3A、投稿数50、投票数59
【順位】ネタ1:14位、ネタ2:15位
【結果】3Aに残留(25人中10位)

点数があんまり伸びなくて駄目かと思った。
だから3Aでの戦いが続けられることが嬉しい。
戻ってくるのは大変だから、もう落ちたくない。

【お題】

��HK紅白歌合戦の出場決定おめでとうございます。
で、どんな計画を立てているの?


一見狭そうなお題かと思いきや、結構広かった。
「ステージ上で何か面白いことをやってください」よりも広い。
本番の舞台以外に、準備段階とかも対象として扱えるから。

紅白歌合戦という要素も難しい。
特徴がありそうで、あんまりない。
要するに間口が広いから焦点がぼやける。

どうしたものかと逡巡しながらネタを書いた。
結果的に、詰め切れてなかったなと思う。

【ネタ1】
手錠して水槽に沈んだ状態から曲が始まり、歌い終わる頃には審査員が水槽に沈んでる
計35点:4点1人、3点7人、2点5人

派手な「画」を心掛けた。
動きがあって華やかで、阿保らしい演出。

練り上げた際は、なかなか良いネタだと思っていた。
お題に沿い、振りと落ちがそれらしくまとまっている。
ただ、後になってみると、面白さを感じない。
あざとさや必死な感じが滲み出ていて、笑えない。

結果的に残留に貢献してくれたのは運が良い。
分かりやすさのようなものだけで戦ったのかな。


【ネタ2】
午前中は仏壇の掃除する
計33点:4点1人、3点3人、2点10人

こちらはかなり手応えがあった。
お題から程良く距離を置き、余分な力が抜けている。
書きたいこと、伝えたいことをすっきりまとめられた。

「午前中」という単語がかぶっていた。
その影響があったのかなかったのかは分からない。
ただ、相手よりも低い順位なのは悔しい。

うーん。
軽すぎたかな。

ぼけおめ大リーグでの戦いは続く。

父親が出逢った美しきロボット

僕の父親は堅物で、厳格と言える程の貫禄は無くて、怒りっぽくて少々暴力的で、毎日のように酒を飲み煙草を吸い、近所迷惑な音量でレッド・ホット・チリ・ペッパーズを聴き、今はもう定年退職したけれど、建築士だった。

元々は船の設計をしたかったそうなのだが、どういう経緯か建築設計事務所が勤め先になり、マンションや商業施設や寺社を手掛けることが多かったと聞いている。思い出してみると家には製図板があり、T字型の定規や平行定規が横柄に転がっていた。CAD等の普及で出番が減っているのかもしれないが、技術者の道具には素敵なものが多い。

髪型や服装といった柔らかいものには無頓着で、白いブリーフとランニングシャツを愛用する程度のセンスしか持ち合わせていない父親だったが、性格や職業の影響からか、建造物や機械類についてはそれなりの視覚を有しているようで、アルバムに収められた硬質な写真の数々には、子供の頃から格好良さを感じていた。カメラが趣味で、CANONの一眼レフフィルムカメラを愛用しており、家の中でも外でもピンときた光景や瞬間を目に留めると、波打ち際で遊ぶ少女のようにパシャパシャとシャッターを切っていた気がする。

僕を含めた兄弟はあの時代を生きていたほとんどの子供と同じようにTVゲームが大好きで、だから俗っぽいコンテンツを多少制限していた父親が根負けしたような形でスーパーファミコンを買ってくれた1993年のクリスマスは発狂するほど嬉しくて、同時に贈られた発売直後の『ロックマンX』のカセットを差し込んでスイッチを入れる瞬間のドキドキやワクワクは、生涯でそう何度も体験することができない水準のものだった。

27型の東芝製ブラウン管テレビ。比較的品質の良い接続ケーブル。ホットカーペットの暖気を遮る為に分厚い辞書の上に置かれたゲーム機の本体。リズミカルなジングルと共に表示されるCAPCOMのロゴ。そして、コントローラーを持つ者の情熱を煽るようなBGMに乗ってオープニングの映像が流れ始めたとき、リビングの後方からじっと見ていた父親が声を発した。

「画が綺麗だな」

すぐさまカメラと三脚を用意して、テレビに映るゲーム画面を黙々と撮影し始める父親。前方からはバシュンバシュンというロックバスターの効果音が、後方からはパシャリパシャリというシャッター音が甲高く響き、朝食の準備が進められるキッチンと相まって、家の中はまるで戦場のような騒々しさだった。それでも、家族それぞれがバラバラのことをしているようでいて、あの土曜日の午前8時頃は、どことなく一体感があったように思う。

結局、父親が管理するどのアルバムにもロックマンの写真が収められることはなかった。それが大事なものを独り占めしようという微かな無邪気さゆえなのか、フィルムに映ったテレビ画面に変な線が入っていたからなのかは分からない。現像したのかしていないのかすらも定かではない。

あれから20年。年末年始に実家に帰る予定を立てながら、僕はこれまで何度も繰り返してきたように、また強く想像する。あの日あの瞬間に父親の目に映ったロックマンは、どれほど優美だったのだろうか。意思を持ったロボット達が暴れ回る未来の都市は、どれほど絢爛だったのだろうか。

父親が感じた美しさの正体は、謎のままである。

第156戦

【戦場】2A-Aブロック、投稿数38、投票数56
【順位】ネタ1:4位、ネタ2:5位
【結果】3Aに昇格(19人中4位)

気楽にネタを書いて好順位。
久しぶりに昇格できて嬉しい。

【お題】
コンビニでエロ本を立ち読みする時の注意点は?

狭い範囲や状況が指定されているお題は好きだ。
その場の情景や要素を活かしやすく、意味が伝わりやすい。

個人的には、コンビニでそういった本を立ち読みした経験が無い。
よくそこまで潔くなれるものだな、と感心する。

「エロ本」は下ネタに寄せるかどうか迷うラインのキーワードだ。
何となく、若干ポップな要素があるアイテムかな、とも思う。

【ネタ1】
コック帽をかぶって「素材を選んでるんだな」と思わせる
計51点:4点2人、3点7人、2点11人

さらっとした仕上がりのネタである。
大喜利的回答のひとつの典型とも言えそう。

これがさらっと出てくるかどうかは、慣れが大きい気がする。
大喜利神経が反射的に出したネタ。
程良く錆びていて、それが模様のように見える感じ。

良いか悪いかは別として「それっぽさ」が匂い立つ。
記憶には残らない、一瞬の意識を誘う東風。


【ネタ2】
疲れてきたらエロくない本を重ねて座る
計45点:4点1人、3点7人、2点10人

こういうので良いんだよなぁって思う。
こういうのじゃ駄目なんだよなぁとも思う。

ぼけおめ大リーグでの戦いは続く。

2013年11月6日水曜日

第155戦

【戦場】2A-Bブロック、投稿数38、投票数65
【順位】ネタ1:14位、ネタ2:30位
【結果】2Aに残留(19人中12位)

苦しみながらも何とか残留。
残留してホッとしている自分がいる。

昇格できない悔しさがあんまりない。
良い意味で落ち着きが出てきたのだと思いたい。

【お題】
この言葉を含めて何か投稿してください。
「カチカチ」


含めて系のお題で成績が良かった記憶がない。
やりやすいし好きだから選ぶけど適性がないのかも。
いや、感性が足りないのか。

【ネタ1】
肥料のやり過ぎで咲いたカチカチの花
計36点:4点0人、3点3人、2点12人

自分としては、ここ最近ではかなり出来の良いネタ。
いま見てもなかなか仕上がっているなと思う。

これで票がとれないなら、これじゃないのだろう。
いま何が面白いのかを感じ取るだけじゃ足りない。
これから何が面白くなるのかを察することが必要。

【ネタ2】
雑念が酷い場合は和尚様がカチカチの警棒を振り下ろす
計21点:4点1人、3点3人、2点4人

これは明らかに駄目。クソネタ。
新しさがまったくない。

ぼけおめ大リーグでの戦いは続く。

奥歯に仕込んだ空心菜

雨が降ったり止んだりで空模様が心配された先日のこと、横浜の中華街で食べた空心菜(クウシンサイ)が滅法美味しかった。

ニンニクで炒められたことで香ばしさが倍化しており、やや濃いめの油でしっとりしつつも茎の部分には充分な歯応えが残っており、味覚も触覚も唸らされた次第である。勢いづいて相当量を咀嚼していたら茎と葉の一部が奥歯に詰まってしまったが、いざというときの為にこっそり保管しておくのも良いかもしれないと思えるほど、素晴らしい味だった。

クウシンサイやハッポウサイなどの「○○サイ」という音を聞くと、「斎」の字で終わる幾つかの人名を思い出す。

剣客として有名な伊東一刀斎や柳生石舟斎などが例であり、忘れたくても記憶に居座り続けるものとしては初期のエンタの神様に出演して掌で霧を動かすなどの"気の極み"を披露していた松尾幻燈斎が挙げられる。

松尾幻燈斎はMr.マリックの別名であるが、「マリック」という名の由来が「マジック」と「トリック」を合わせたものであることや、もうひとつの別名義「栗間太澄(くりまたすみ)」がMr.マリックを逆から読んだものであるといった情報は、容量の無駄なのでさっさと忘れてしまいたい。こうしたものに限っていつまでも覚えていてしまうのは、明らかに人間の脳の欠陥である。

もう一人、個人的に印象深い「○○斎」がいる。
それが「寒月斎(かんげつさい)」だ。

寒月斎とは、横山光輝の漫画『伊賀の影丸』に登場する人物で、幕府の黒い歴史が記された巻物を狙う飛騨忍者の首領である。いくら追いかけても追いつけない幻覚を見せる「逃げ水の術」を得意とし、追い詰めたと思ったら煙のように消えてしまう手強い忍者だ。

そんな寒月斎も、最終的には部下を全員失い、主人公である影丸を含めた伊賀忍者に囲まれて己の敗北を認め、奥歯に仕込んだ毒で自害をする。責め苦によって仲間や黒幕の情報を漏らすことを防ぐ為の、短絡的だが生き様を感じさせる潔い最期である。

「奥歯に毒を仕込んでおく」という行為は、「舌を噛む」と並ぶ忍者業界におけるポピュラーな自害の方法らしく、事前の入念な準備によって可能となるまさに奥の手と言えよう。いざというときに発揮できる力を持つことや、それを貫く強い意思は、参考にすべきだろう。

かくいう僕は、中華街の一角で、奥歯に挟まった空心菜を舌で掻き出しながら、また降り出した雨粒を防ぎつつ行儀の悪い口元を隠すように、折り畳み傘を広げたわけである。

第154戦

【戦場】2A-Bブロック、投稿数39、投票数58
【順位】ネタ1:15位、ネタ2:17位
【結果】2Aに残留(20人中14位)

残留-降格ラインぎりぎりの攻防。
攻めてもないし守ってもないけれど。

【お題】
この画像を見て何かどうぞ。
bog-g-680.jpg

素朴な人形に見えて、そこはかとなく質の高さを感じる。
有識者の間では高値で取引されている人形なのかも。

何か事情がありそうな面持ちと格好。
世の中の酸いも甘いも知っていそうだ。
色々な経験を経て飲むコーヒーの味は如何に。

【ネタ1】
野生の記憶はカフェインに殺された
計32点:4点0人、3点2人、2点13人

気の利いたことを言おうとして普通になった。
「殺す/殺される」は便利だけどなんかもう微妙か。

単純な言葉に頼り過ぎないで表現を磨かねば。
あんまり変な感じにするとうざいし通じないけど。


【ネタ2】
「待ちたまえ」と呼び止めてからゆっくり飲み干す
計31点:4点1人、3点3人、2点9人

きたかなーって思ってたけど、きてなかった。
なんかそういうキャラいそうだし、嵌まった気がしたのに。

ベタだったのかな。
ありがちな「間(ま)」みたいな。
ギャグ漫画とかで使い古されてるのか。

ぼけおめ大リーグでの戦いは続く。

第153戦

【戦場】1A-Bブロック、投稿数47、投票数63
【順位】ネタ1:8位、ネタ2:14位
【結果】2Aに昇格(24人中7位)

悪くはないけど、すごく良いわけでもない。
いわゆる「中の上」を揃えた感じ。

【お題】
俺なんて太ってるし髪薄いし_____し・・・
自虐的な要素を並べたてる穴埋めお題。
自由度が高いようで実は低い、と感じた。

違和感を消しつつ普通からはずらす。
しっくり嵌まっているけど面白い文章。
不幸を面白く描く能力は、現実にも役立つのでは。

【ネタ1】
俺なんて太ってるし髪薄いし明日はピアノの発表会なのに手からメリケンサックが外れないし・・・
計42点:4点1人、3点6人、2点10人

太ってて髪が薄いのに、ピアノの発表会。
そういうミスマッチを笑いに繋げたかった。
メリケンサックは蛇足かもしれない。

【ネタ2】
俺なんて太ってるし髪薄いし胃腸が弱いけど、そんな俺にもいつだってヨーグルトは優しいし・・・
計35点:4点2人、3点5人、2点6人

ヨーグルトは分け隔てなく優しい。
お粥と同じぐらい優しい。

ぼけおめ大リーグでの戦いは続く。

2013年8月26日月曜日

第152戦

【戦場】1A-Bブロック、投稿数62、投票数63
【順位】ネタ1:9位、ネタ2:59位
【結果】1Aに残留(31人中9位)

無論できればさくっと2Aに戻りたかった。
恐らく戻れるだろう、という手応えもあった。

上位7名という昇格条件は、上位5名に比して随分と優しい。
投稿数が多いので比率としては同条件かもしれないが、感覚として。

良いネタさえ出すことができれば一発で昇格できると思った。
そして、なかなかの出来栄えのものを用意することができた。
自分の中で、これなら大丈夫だろう、という手応えがあった。

結果は、昇格ラインまであと少し、というところだった。
しかしながら「惜しい」や「悔しい」などの感情は湧かなかった。
それよりも、得体の知れない驚きや斥力のようなものを感じた。

自信があるほうのネタが、たったの2点に終わったからだ。

【お題】
______ディナーのあとで

伝統的なパロディ穴埋めである。
元ネタは「謎解きは~」という小説・ドラマだ。

何を書いても当て嵌まりそうであり、文章としても成り立つ。
ただ、ディナーのあとで、という要素を活かしたほうがやはり良い。

ディナー、という響きが重要だ。
夕食や晩飯ではなく、ディナーである。
優雅で絢爛で、どことなくワインの香りが漂う。

それゆえ、鼻につく感じも若干する。
何がディナーだ、というアンチカタカナ派の勢力。

このあたりのバランスを面白く料理できれば最高だ。
個人的には、穴埋めの中でも好きな部類だった。

【ネタ1】
まだ駄目、三つ編みをほどくのはディナーのあとで
計33点:4点1人、3点5人、2点7人

正直なところ、適当につくった。
自分が好きなタイプの、しっとりしたネタである。

面白い、という感情ではなく、ほほう、という息を刺激する狙い。
高得点に繋がる可能性は高くないが、安定的に点が稼げる気がする。

三つ編みは、良い。
それだけは確かである。

【ネタ2】
ダンボールハウスの組み立てはディナーのあとで
計2点:4点0人、3点0人、2点1人

どうしてこんな酷いことになったのだろう。
こんな大惨事、想像も受け止める準備もしていなかった。

��点。

��3人も投票者がいたのに、2点票が1つだけ。
これがどういうことなのか、別の場面に当て嵌めてみよう。

自分はステージの上に立っている。
これから63人のお客さんの前で、芸を披露する。
大丈夫、自信を持って磨き上げた自慢のネタだ。

ところが。
披露してはみたものの、会場は無言。
笑い声は皆無で、冷たい視線だけが集まる。

微かに、隅のほうから、くすっという吐息。
微笑なのか嘲笑なのか、区別はつかない。

それがつまり、2点だ。

どこまでも真剣にやって、その結果が2点だった。
ネット大喜利である程度経験を積んだ成果が2点だった。

今のスタイルの限界が訪れたのだろうか。
抜本的な変革が、刷新が、転向が必要なのだろうか。

最近、ひしひしと感じる。
まったくもって、点が取れない。

スベりたくない、という気持ちは強い。
スベっても死にはしないしまあいいや、とは思っていない。
スベることで、僅かであれ、自分の尊厳は死ぬ。

ネット大喜利という世界で、今の僕は、弱者だ。

ぼけおめ大リーグでの戦いは続く。

2013年8月5日月曜日

第151戦

【戦場】2A-Aブロック、投稿数54、投票数87
【順位】ネタ1:35位、ネタ2:42位
【結果】1Aに降格(27人中25位)

考え得る限り最低の結果と言っても差し支えはない。
収穫はなく、夢も希望もなく、何よりも救いがなかった。

この回の結果について、ラジオをやることが決まっていた。
めえさんとの、振り返りラジオである(詳細は別の記事に)。

そんなわけで、ネタづくりは、いつにもまして頑張った。
確かに、僕は、紛れもなく、頑張ろうと思い、頑張ったのだ。
ウケた状態で、昇格を決めて、ラジオに臨みたかった。

けれど、これ以上ないほどのスベリ方をした。
ぼけおめ大リーグが突き付けてくる現実に、
涙が出た。

【お題】
苺が大好きな彼女の気を引くために、何をするの?

正統派とは言えないまでも、まともな部類のお題だと思われた。
軸は二つで、「苺」と「彼女の気を引く」である。

苺を使った一発芸的なことや、苺のイメージに即した言動。
恋愛的な要素や、デートの場面を切り取ってのモチーフ化。

ひとつの要素を強調するか、複合的に扱うか。
苺のどのような特徴に焦点を当てるのか。
そのあたりのことがポイントだと思われた。

個人的には、「苺」というものに囚われすぎた気がする。
苺の要素を分解しすぎて、苺としての総体を失ったかもしれない。
お題の要素に固執しすぎて柔軟性を失うのは、いつものことである。

【ネタ1】
池に浮かべた種の上を平然と渡る
計27点:4点1人、3点1人、2点10人

種の小ささと多さは、苺の特徴である。
乙女の雀斑のようなチャーミングさがあると思う。

そんなわけで、種に着目してネタをつくった。
小さな種の上に人が乗ったら面白いのではないか。
それも、水の上に浮かべた種の上なら一層ではないか。

恋愛において相手の気を引くためのチャレンジ、という側面も出せる。
彼女の気を引くために、池の上に種を浮かべてそれを渡るという行為。
対岸の彼女に会うために、苺の種の上を駆けていくという画にもなる。

これだ、と思った。
しかし、これではなかった。
まったくもって、完全に違った。

【ネタ2】
尖った果肉で自分の眼を突いて、ヘタでつくった眼帯をつける
計19点:4点0人、3点1人、2点8人

こちらのネタのほうが自信作だった。
��5位と42位で、自信もクソもないけれど。

苺そのもの、苺の形状的構成要素をフルに使いたかった。
果肉の部分は鋭利な方向で使い、ヘタの部分は円形を活かす。

その結果が、「矢じり」と「眼帯」だった。
苺で自分の眼を可愛く傷つけて、眼帯替わりにヘタを装着。
ストロベリーマッチポンプ。

結局、自分ひとりの中だけで物語を作りすぎているのかもしれない。
伝える、ということについて、受け手に依存しすぎている。
勝手な世界観や面白さを規定して、相手任せで投げている。

立ち返ろう。
もっと単純に。
そして鋭く、刺激的に。

シンプル、シャープ、スパイシィのSSS。
��森博嗣の「Vシリーズ」より拝借)
この3つのコンセプトで、攻めていこう。

今回は、没ネタも掲載。
以下が、候補となっていたネタ群である。

・「私がつくりました」の写真に次男坊として登場する
・「私が栽培しました」の説明文にしっかり者の次男坊として登場する
・果汁で書いたラブレター、句読点には種を添えて
・種を並べたラブレター、果汁の河を流れて届け
・「ほら、イチゴの種だよ」と言って軍隊蟻を差し出す
・「ほら、軍隊蟻だよ」と言ってイチゴの種を差し出す
☆尖った果肉で自分の眼を突いて、ヘタでつくった眼帯をつける
・池に浮かべた種の上を歩く
・池に浮かべた種の上を渡る
・池に浮かべた種の上をすたたたっと渡る
☆池に浮かべた種の上を平然と渡る
・半分に割ったイチゴと自分の鼻を取り替える

こうして見てみると、投稿したもの以外のほうが良いかもしれない。
投稿する前にそれに気が付ければ良いのだけれど。
このタイムラグが客観性の足りなさで、思い込みの罠である。

気を取り直して、頑張ろう。
まずは1Aから2Aに全力で上がろう。

ぼけおめ大リーグでの戦いは続く。

めえさんと再びラジオをやりました。

およそ半年ぶりに、めえさんとラジオをやりました。
ぼけおめ大リーグ第151戦の振り返りラジオです。

自分達が所属していた2Aから始まり、全リーグを見ました。
それぞれのTOP10と気になったネタを見る感じです。

色々と偉そうなことも喋っていますが、そこはご勘弁を。
ネタを見ながらあーだこーだ言うのって、楽しいです。

ログは下記から。
http://kie.nu/1cFE
パス:tsubutsubu
��2013年08月10日 02時35分59秒までダウンロード可能)

再upしました。
http://kie.nu/1fh1
パス:tsubutsubu
��2013年08月24日 17時11分53秒までダウンロード可能)

大体の内容は以下の通りです。

07:07:07 PM~ 最近の活動、ぼけおめ大リーグについて
07:07:07 PM~ 2A-Aブロック
07:07:07 PM~ 2A-Bブロック
07:07:07 PM~ 休憩
07:07:07 PM~ ルーキーリーグAブロック
07:07:07 PM~ ルーキーリーグBブロック
07:07:07 PM~ 1A-Aブロック
07:07:07 PM~ 1A-Bブロック
07:07:07 PM~ 3A
07:07:07 PM~ メジャー
07:07:07 PM~ まとめ、今後に向けた意気込み等

全部で3時間20分くらいです。

ラジオについては、めえさんのブログもご参照を。

今回じっくり色々なネタを見たことで、何か掴めていれば嬉しい。
ぼけおめ大リーグ、気持ちを新たに今後も頑張っていく所存です。

2013年7月23日火曜日

第150戦

【戦場】2A-Aブロック、投稿数34、投票数73
【順位】ネタ1:6位、ネタ2:12位
【結果】2Aに残留(17人中6位)

昇格にあと一歩及ばず。
足りないものは、単純に破壊力。
きっちりネタをつくれた感覚はあった。
ただ恐らくは、最初の着想にポテンシャルが足りなかった。
磨いて輝く原石なのかどうか、その見極めの失敗と言える。

【お題】
あなたの地元では、海の日にどんなイベントやるの?

正統派なお題である。
海、夏、地元、といった部分が主な要素。
海でやる馬鹿なことや、夏っぽい変なことを答える。
そこにローカル色を出すとやりすぎになるかどうか。

面白さを出しやすい分、盛り込み過ぎになる心配もある。
シンプルに攻めるのが吉かな、という気がした。
考えた分だけ良いネタをつくれそうな、好きなお題だ。

【ネタ1】
老いぼれのサーファーが美女の体を見て「いい波だ」って言う
計62点:4点4人、3点8人、2点11人

単純で馬鹿馬鹿しいネタである。
下品だが微笑ましく、うまいようで実にくだらない。
正統派な形でしっかり表現をつくりこめた気がする。
発想としては陳腐だが、票は結構伸びてくれた。

一見イベントっぽくはないが、開会の挨拶を意識した。
サーファーの格好をした町長が「いい波だ」と合図する。
待ちわびていた皆が一斉に並んで海に駆け出す。
そんなシーンを思い描いた。

2点票をもう少し稼ぎたかった。
感覚として、4点票:3点票:2点票=1:2:4が良いバランスだと思う。
3~4点票は嬉しいのだが、狭い範囲にウケるだけでは駄目だ。
2点票を広くかき集められるかどうかが、昇格には大きく影響する。

万人にある程度ウケ、特定の層にすごくウケる。
それが現実的に目指したいことである。
理想は万人にすごくウケることだけれど。

【ネタ2】
公民館に行くと抹茶のアイスがもらえる
計50点:4点1人、3点6人、2点14人

こちらのネタのほうが自信作である。
盲点というか、いい感じのポイントを突けた感触があった。

地元、という要素を強く意識してネタづくりをした。
田舎のほのぼのとして、それでいて特別な日、という雰囲気。
まだ地域の繋がりがしっかり残っていて、公民館は皆の基地。

小学生が笑顔で公民館に駆けていく。
抹茶アイスをもらい、神社の木陰で友達と食べる。
元気が出たところで、虫捕りの開始である。

僕は、このネタがすごく好きだ。
よくできたな、という満足感がある。
だからこそ、できればもう少しウケてほしかった。

もっと頑張ろう。
もっと頑張れる。

ぼけおめ大リーグでの戦いは続く。

2013年7月7日日曜日

第149戦

【戦場】2A-Bブロック、投稿数36、投票数65
【順位】ネタ1:12位、ネタ2:22位
【結果】2Aに残留(18人中10位)

いくらネット大喜利を好いていても、惰性の時期はある。
ネタを考える意欲が湧かず、投稿する気力が満ちてこない。
それでも未投稿はしたくないし、もちろん降格は避けたい。
この回の僕は、そんな心理状態でぼけおめを彷徨っていた。

【お題】
私、____は____を卒業します。

文章穴埋めお題で、穴が複数個所あるパターン。
素直に捉えれば、主語と目的語を埋めることになる。
「私」はどういう存在なのか、そして「何」を卒業するのか。

冒頭の「私」に、溜めとしての意味以上の意味を与えるやり方もある。
最初の穴埋めを「私」の言い換えにせず、文章を作り込む形だ。
中間の「は」の使い方がポイントになるが、これはなかなか難しい。
無理に素直な形を否定すると、文章として不自然になり読み辛くなる。

元ネタは「私、前田敦子は、AKB48を卒業します」である。
それのパロディという側面もあるため、やはり素直な形での勝負になるか。
いやだからこそ、中間の「は」を変則的に使い技巧を見せるか。

お題としてはそういった性質だが、投稿時の僕にそんな考えはなかった。
ただ単に、ボーっとした状態で、何となく穴埋めをしただけである。

【ネタ1】
私、幸せで表情が豊かになったピエロはサーカス団を卒業します。
計39点:4点0人、3点5人、2点12人

何も考える気力が湧かないときは、安易な単語に走りやすい。
「表情」「ピエロ」「サーカス」などが、まさしくそれだ。

無論、よく考えた末にこれらの単語を扱うということもある。
しかし今回の僕にそういった狙いは微塵もなく、空虚な選択だ。

非常にインスタントなネタで、それらしく見えるが当然面白くはない。
点が入らないわけでもないが、かといって昇格できるわけでもない。

信念や向上心が無い、ただ長く続いているだけの老舗のようなものだ。
空っぽの味をつくり続け、適当な満足感を受け手に与え、生き延びる。

省エネな生き方の極みである。
果たしてそれが生きていると言えるかは、分からない。

【ネタ2】
私、冷凍マンモスは博物館の台座を卒業します。
計26点:4点0人、3点4人、2点7人

ここでの「マンモス」という単語も、惰性な選択である。
それが冷凍されていようがいまいが、込められた信念はない。

ただ、ネタ1に比べると、若干こちらのほうが色気づいている。
何も考えたくない状態だったわりに、若干ながら思考の片鱗が垣間見える。

小さな台座に押し留められていたマンモスが、いま再びの大平原に。
大いなる隔絶を越えて、凍っていた身体と時間が動き始めるイメージ。
気力がない中でそんな物語を練り込み、そして低位に沈むという結末。

さて、前述の通り今回はまったく気力が湧いてこなかった。
ネタを考えるのも投稿するのも面倒で、休んでいたかった。
それでも未投稿も降格も嫌だったので、投げやりにネタをつくった。

そういうとき、実のところ、妙な期待感のようなものも抱いている。
「案外こういうとき、良い点取れるんだよな」といった類の根拠のないものだ。

適当に考えたネタのほうがウケて、すんなり昇格できることもあるし。
ぼけおめって、そういうところある気がするし、今回もそんな感じかも。

そんな感じではなかった。

ぼけおめ大リーグでの戦いは続く。

2013年6月18日火曜日

第148戦

【戦場】2A-Bブロック、投稿数38、投票数75
【順位】ネタ1:7位、ネタ2:8位
【結果】2Aに残留(19人中6位)

投稿した2つのネタ共になかなか高順位だった。
それだけに、昇格を逃したことが非常に悔しい。
どちらか一方は抜けてくれるだろうという期待があった。
そしてどちらともがそこそこ伸びたが、どちらも駄目だった。
どの階級だろうと上位5人に入ることはやはり難しい。

【お題】画像で一言
bog-g-668.jpg

画像お題は苦手なので、選べるのであれば普段は選ばない。
しかし今回は、自分にとって、わりと扱いやすい画像だった。

まず、情報量が少なく、焦点を絞りやすい。
性質としては文章お題に近いと言って良さそうだ。

そして、「ゴトー」という文字が5つ。
このような、数字が絡む要素は好みである。
発想がしやすく、自分らしいネタが書ける気がする。

冷静に見ればわけのわからない画像だ。
これにどのような解釈を与えるのか。
想像力をくすぐられる、楽しいお題だった。

【ネタ1】
100万返せばひとつ消してくれる
計50点:4点2人、3点6人、2点12人

数字が絡んでいるときは、お金の話に派生させやすい。
ゴトーという言葉は一般的に苗字として認識されている。
それらを合わせ、「ゴトーからの借金」という状況を発想した。

家の外壁か風呂のタイルかに刻まれた、ゴトーの刻印。
そこの主人は、ゴトーから500万円を借りている。
その印として貸主のゴトーが油性ペンで書いていった字。

完済へのマイルストーンのようなもので、いわゆる「見える化」に近い。
100万返せばゴトーの文字を1つ消してもらえる、という励みである。
ゴトーが優しければ、33万返すごとに1文字消してくれるかもしれない。

若干分かりにくかったかもしれないが、方向性は良かったと思う。
あと一歩届かなかったけれど、間違いではない、という手応えはある。

【ネタ2】
脱走した家族をレーダーが発見した
計47点:4点3人、3点3人、2点13人

こちらのネタのほうが、自信作だ。
出来上がったときは、グッと拳を握りしめた。
これは昇格できるはずだ、という感覚があった。

俯瞰的な視点から画像を捉え、監視カメラの映像のような解釈を与えた。
どこかの施設から、5人家族のゴトー家が脱走したという状況。
1つのゴトーという文字は、それぞれが1人の人間を表している。
身を潜める一家を、レーダーが捕捉し、画面には「ゴトー」の反応が5つ。
「見つかりました、ゴトーが5つです」という係員からの報告。
逃亡劇はあえなく終わり、ゴトー家の主には何かしらの処罰がなされる。

なかなか良いではないか。今見ても、勝負できたネタだと思う。
これで昇格できなければ仕方ない。次も頑張ろう。

ぼけおめ大リーグでの戦いは続く。

2013年5月30日木曜日

第147戦

【戦場】3A、投稿数42、投票数81
【順位】ネタ1:22位、ネタ2:23位
【結果】2Aに降格(21人中16位)

特別悪いところがあったわけでもないが、良いところがまったくなかった。
安定して票が入るネタを書いたつもりが、平凡なだけだった。
平凡に残留すればまだ救いがあったが、みじめに降格となった。
ぼけおめは厳しい。本当に厳しい。遠すぎて、目が霞む。

【お題】
「おのれ地球人め!絶対に許さんぞぉぉぉ!!!」
なんで?

宇宙人が怒っているのは何故か、というオーソドックスなお題。
世の中の隙間に宇宙人を埋め込むことが、ポイントになりそうだ。

地球人にとっては当たり前のことを宇宙人視点で描くのか。
地球人にとっても当たり前でないことを宇宙人を絡めて描くのか。
いずれにせよ発想はしやすいが、決め手に辿り着くのは難しい。

宇宙人やUFOは、大喜利のお題として扱いやすいと思う。
ある程度共通したイメージがあり、コミカルな要素もある。
大喜利にかかれば、宇宙人襲来もひとつのお題でしかない。

【ネタ1】
水中メガネが小さすぎて眼球はみ出た
計51点:4点4人、3点5人、2点10人

いわゆるグレイ型の宇宙人を想定してネタをつくった。
宇宙人と言われたとき、多くの人の頭に浮かぶのは恐らくこの画だろう。
その画の宇宙人が怒っているのはどうしてか、という思考である。

外見的な特徴の中でも、目の大きさが特に宇宙人的で扱いやすかった。
その目の大きさを笑いに繋げるために、水中メガネというアイテムを使った。
小中学生が水泳の時間に装着するような、誰もが知っている道具である。

水中メガネを装着したグレイ型宇宙人を想像するのは難しくない。
それが小さすぎて宇宙人の眼を覆いきれていない画も浮かびやすいはず。

順当に要素を拾い、順当に道具を絡め、順当にネタをつくった。
ボケになっているかと問われれば、自信を持ってなっていると言える。
それは面白いのかと問われれば......どうなのだろう。

今の僕には、「面白いネタ」がつくれていない。
受け手を笑わせようとする気概がまったく足りていない。
これでは、平凡なネタを平凡なやり方でつくっているだけの機械だ。

人の記憶に刺さるような、衝動的なネタをつくらねば。
それが最優先だろう。それが原理だろう。
勘違いしてはいけない。僕はまだ全然、実力者ではない。

【ネタ2】
捕獲したダンサーが狭い宇宙船の中で踊る踊る
計48点:4点1人、3点6人、2点13人

カポエイラのイメージ。
宇宙船の中でダンサーが踊ってたら面白いかなぁって。
締めの部分で「踊る」を繰り返したら面白い表現になるかなぁって。

なんだそれ。
出直してこい。

ぼけおめ大リーグでの戦いは続く。

2013年5月16日木曜日

第146戦

【戦場】3A、投稿数46、投票数72
【順位】ネタ1:11位、ネタ2:38位
【結果】3Aに残留(23人中10位)

投票の序盤から中盤にかけては、昇格圏内を走っていた。
点数が順調に伸び、これはもしや、という期待も芽生えていた。
しかし終わってみれば二桁順位で、メジャーは遠かった。

投票期間の前半と後半とでは、やはり投票傾向が異なる。
前回は前半全く伸びず、後半になって急激に伸びた。
今回はその逆で、後半はまったく点数が入らなかった。

昇格の鍵は、前半も後半も制することにあるのだろう。
採点者を選ばず安定して面白いと思わせるネタ。
それをつくり上げられないようでは、まだ力不足である。

【お題】
離婚式って何するの?

離婚式は、一般的にはあまりイメージのない物事だ。
最近になって耳にするようになったが内容は定かでない。
おそらく、投稿投票者の大勢にとってもそれは同じだろう。

こうした場合、どれだけ強いイメージを植えられるかが鍵と言える。
離婚式とはこういうものだ、と自分が思う画を投げつける。
それによって「なんだか分からないけど説得力がある」と思わせる。

お笑いのパターンとしては「ないある」という部類だろうか。
「ない」設定の中で「ある」想像をつくり出すやり方。
発想力を純粋にぶつけ合える、良いお題だと思う。

【ネタ1】
ビー玉が割れる映像をスローモーションで流し続ける
計58点:4点2人、3点10人、2点10人

「離婚」という言葉は「破壊」のニュアンスを連想させる。
崩壊、崩落、粉砕、断裁、断裂、亀裂、その他諸々。
素直にそのイメージでつくっていったのがこのネタだ。

ビー玉という球は、夫婦の環を連想させるアイテム。
それが割れることで、二人の関係の変化という表現になる。
スローモーションで流し続けるという付帯は、苦行要素だ。
楽しいセレモニーよりは苦しいほうが面白い気がした。

結果は悪くはないが、足りない部分も多かった。
律儀に連想を追いすぎて、インパクト不足だった。

【ネタ2】
聖書のありがたいページを開いて破けるまで引っ張りあう
計25点:4点2人、3点3人、2点4人

こちらも、ネタ1と同じような連想からつくってしまった。
違いはと言えば「引っ張り合って破く」という、共同作業的な要素。
しかしありきたりな印象を与えることしかできていない。

なぜこれを投稿したのだろうと、振り返ってみると疑問に思う。
恐らく「ありがたいページ」というフレーズにピンときたのだろう。
だがそれは過ちであると、まったく伸びていない点数が教えてくれる。

相変わらず「ウケる可能性の乏しいネタ」を出してしまっている。
それでもいつかは昇格できるのだろうが、何年先になるか分からない。
毎回毎回を必死で考え抜いて戦わなければ、頂点は遠のくばかりだ。

ぼけおめ大リーグでの戦いは続く。

2013年4月24日水曜日

第145戦

【戦場】3A、投稿数46、投票数83
【順位】ネタ1:9位、ネタ2:27位
【結果】3Aに残留(23人中9位)

投票の序盤から中盤にかけては、まったく点が伸びていなかった。
また一発降格してしまうのかと気が沈んでいたが、結果は違った。
昇格こそできなかったものの、ホッと胸を撫で下ろしている。

ネット大喜利に限らず「途中経過」は、非常に気にしてしまう性質だ。
きっと僕は、株を保有したら、常に株価を気にするだろう。
揺蕩うもの、定まらないもの、先が読めないものは、恐ろしい。
だから安定が好きで、平穏を求めて、正義を掲げるのかもしれない。

【お題】
地味だった中学時代を繰り返したくない為に気合いを入れて高校デビュー。
どうでした?

「高校」や「中学」という場には、使える要素が山ほどある。
それは、ほとんど誰もがその時代を経験しているからだ。
状況の説明が容易で、なおかつ共感を呼びやすく、笑いに繋がる。
しかしそれゆえ難しいとも言える。何に絞れば良いのかを迷う。
そして迷った末に、あまり良いとは言えない選択をしがちである。

【ネタ1】
漁船で登校してたら留学生のカヌーに追い抜かれた
計66点:4点5人、3点2人、2点20人

適当につくったネタではあるが、それなりに点が稼げた。
漁船で登校する、という発想を基礎としつつ、それ自体をフリにした。
妙なところで気合いを入れたが、それも失敗に終わるという二段構え。

留学生、漁船、カヌーといった単語は、非常に便利である。
日常と非日常の境目ぐらいにある、ちょっとだけ心をくすぐるアイテム。
安定を求めて半ば逃げるようにネタを書く時は、こうしたものに頼りがちだ。
ひとまず残留、という意識が強く出ている、とも言える。

【ネタ2】
着飾った私よりも母がつくった素朴なお弁当のほうが綺麗だった
計40点:4点3人、3点2人、2点11人

このネタを仕上げたとき、これはいける、という手応えがあった。
何かこうしっくりきたような、幾つもの歯車が噛みあったような感触。
やっとメジャー昇格のときが訪れそうだ、と内心微笑んでいた。

しかしそれは幻だった。

ぼけおめ大リーグでの戦いは続く。

2013年3月31日日曜日

2013年3月15日金曜日

第143戦

【戦場】3A、投稿数50、投票数78
【順位】ネタ1:20位、ネタ2:37位
【結果】2Aに降格(25人中16位)

はいきた一発降格。インスタント絶望。
駄目でしょ。これは絶対やっちゃ駄目だって。
ぼけおめ大リーグはいとも容易く心を折りにくるね。
また2Aか。もう2Aに一軒家でも建てて住むか。
でも頑張る。這い上がるしかないもん。

【お題】
犬を散歩させるときに心がけている事は?


違和感を覚えるくらいに普通のお題のような気がする。
攻めるポイントが色々あって、取り組みやすい。
その分、面白さの「差」を出すのが難しくなるのかもしれない。

【ネタ1】
霊園を通り抜けるときは和服の袖を噛ませる
計45点:4点2人、3点7人、2点8人

犬の散歩をする、和服を着た美麗な婦人。
夫に先立たれてからは、散歩のコースが変化した。
亡き夫が眠る、霊園を通るようになったのだ。

お墓を通るときは、息を止めなければならない。
ハアハアと鳴く犬の口に、和服の袖をそっと挟む。
犬と婦人は、静かに、夫の視界を横切る。

何かの気配を感じたかのように、犬の耳が動く。
また来るわねと、心の中で婦人が呟く。
次は、どんな和服を着てくるのだろう。

【ネタ2】
ジュゴンの骨をほしがってたら海岸沿いを歩く
計25点:4点2人、3点3人、2点4人

今見ると、信念が感じられない空虚なネタだ。
「ジュゴンの骨」という言葉が使いたかっただけ。
お題を活かさず、便利なワードに頼ろうとした。

これで点を稼ごうとしたことが恥ずかしい。
道化だろうと、技を磨き続けなければ生きていけない。

棚から引き出すのではない。
頭脳から捻り出すのだ。

ぼけおめ大リーグでの戦いは続く。

2013年2月21日木曜日

第142戦

【戦場】2A-Aブロック、投稿数38、投票数70
【順位】ネタ1:4位、ネタ2:7位
【結果】3Aに昇格(19人中4位)

きっちり両方とも上位に寄せ、無事に昇格できた。
狙い通りの戦いができたと言え、中々に気分が良い。
今回のようなスタイルを継続できれば、メジャーも遠からず、か。

【お題】
彼女を夜景の綺麗な場所まで連れてきました。
さて、どうしましょう?


ありがちなシチュエーションである。
ラジオから恋愛アドバイザーの声が聞こえてきそうだ。

こういう系統は、発想もありがちになりやすいように思う。
しかし、リスク回避を重視してお題から離れることはしたくなかった。
しっかり要素を拾いつつ、少し捻って気を利かせる。
今回は、そんな意識を念頭に置いてネタをつくっていった。

【ネタ1】
「あの辺がウチの田んぼでさ」と指差すとカカシが光る
計78点:4点3人、3点8人、2点21人

こういった感じのネタは、場所を選ばず強さを発揮するように思う。
決して派手さがあるとは言えないが、細かな種をきちんと枠に植え込む。
静かな手つきで小さい玩具箱を開けるような、そんな感覚がある。

綺麗な夜景という言葉からは、高層ビルやタワーマンションが連想される。
そこから、対極的な「田んぼ」や「カカシ」という要素を持ち込む。
そして、夜景の中でカカシを光らせることで、相対する事物の中和を図る。
最後に『「台詞」+説明』の構文を用いて、ちょっとしたストーリィに仕立てる。

正統派のアプローチに結果が呼応してくれたことは非常に嬉しい。
このやり方でいいんだ、という安心感が持てることは大きい。
毎回毎回通用するとは思っていないが、間違いなくこれは主要な武器だ。

【ネタ2】
シャンパンに映った下品な看板を飲み干す
計56点:4点4人、3点6人、2点11人

ネタ1で滑稽さや可愛さを押し出したので、こちらは綺麗系に仕上げた。
受け手を「おお」と感心させることも、点に繋がるポイントである。

素直な発想で、バーやレストランで飲み物を嗜んでいる画を使おうと決めた。
まず思い付いたのが「ワインに映った街の光を飲み干す」という文章だった。
これでは、綺麗な要素を綺麗に並べただけで、ユーモアに欠けている。

そこで、「街の光」を具体的にしつつ汚い方向にずらした。
特に他の候補は挟まず、すんなりと「下品な看板」に落ち着いた。
「下品な看板を飲む」ことは、下心を隠すという意味も兼ねている。

さて、飲み物は何が良いだろうか。
ワインでいいかとも思ったが、かぶるかもしれないなと不安になった。
「看板」と韻を踏む効果もあったので、「シャンパン」に切り替えた。
これで「シャンパンに映った下品な看板を飲み干す」の完成である。

丁寧につくり込んだこともあり、個人的な評価はネタ1よりも高い。
それでも点数はこちらが下だったので、この系統の限界を感じなくもない。
この形で勝つ為には、もうひと捻り何かを付け加える必要があるのだろうか。

ぼけおめ大リーグでの戦いは続く。

2013年2月10日日曜日

第141戦

【戦場】2A-Bブロック、投稿数47、投票数72
【順位】ネタ1:19位、ネタ2:35位
【結果】残留(24人中14位)

辛うじての残留。
途中経過ではほぼずっと降格圏内だった。
ほっとしたことは事実だが、満足は決してできない。

【お題】
この言葉を含めて何か投稿してください。
「スベスベマンジュウガニ」


「含めて系」のお題は好みである。
自由度は高いが、創作意欲が掻き立てられる。
何気ない言葉を含めて面白くするプロセスは楽しい。

しかし今回は、お題自体にパワーがありすぎる。
扱いが難しいなという印象をまず持った。
生物として使うのか、小道具として使うのか。
そんなことを考えながら、ネタをつくっていった。

【ネタ1】
部屋の壁にスベスベマンジュウガニを貼るときは、画鋲ではなくテープを使うべき
計33点:4点1人、3点1人、2点13人

正直なところ、もっと点数が伸びると思っていた。
「壁にカニを貼る」という発想には、手応えがあった。
スベスベしていてマンジュウ型なのだから、さぞ貼りにくいだろう。
画鋲ではとても無理だ。そもそも甲羅が固くて貫通しそうにない。

提案のような形で「~すべき」という語尾を使うのも弱くはない。
真面目に馬鹿らしいことを忠告するのは、笑いに繋がりやすいはず。
的確に組立てていったつもりだったが、結果はついてこなかった。

だが改めて見てみると、きっちりとつくりすぎたような気もする。
長くて説明的すぎるし、何かやろうとしている小賢しさを感じる。
スベスベマンジュウガニの可愛らしさと阿呆らしさも消えている。

素材の活かし方やネタづくりの方向性が場に即していなかった。

【ネタ2】
風の谷に押し寄せるスベスベマンジュウガニの群れ
計21点:4点1人、3点1人、2点7人

ネタ1に自信があったので、こちらは好き勝手やった。
幾度となく反省してきたが、ジブリネタの魔力は恐ろしい。
思い付くと、投稿しないと気が済まなくなってしまう。
ぼけおめ大リーグは2ネタ投稿できるので、特に、だ。

とは言えお題にピッタリな気がしたし、想像もしやすい。
スベスベマンジュウガニに撥ね飛ばされるナウシカ。
巨神兵に焼き払われたカニからは、香ばしい匂いが立ち昇る。

そして、案の定の下位である。もうしばらくやめておこう。
きちんとリスクヘッジをしなければ恐くて仕方がない。

ぼけおめ大リーグにおける「自信」ほど危ういものはない。

2013年1月29日火曜日

めえさんとラジオをやりました。

めえさんとラジオをやりました。
題して「ネット大喜利10周年記念ラジオ」です。

ログは下記から。
http://kie.nu/Kgb
パス:mogumogu
��2013年02月03日04時26分58秒に消滅します)

ラジオ中に使っていた掲示板はこちら。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/radio/26428/1359204048/

大体の内容は以下の通り。
07:07:07 PM~ オープニングトーク
07:07:07 PM~ ネット大喜利での活動の振り返り
07:07:07 PM~ ネット大喜利における面白さとは
07:07:07 PM~ フリートークその1
07:07:07 PM~ ゲストと一緒にトーク(珈琲専門店さん、着回しアイテムさん)
07:07:07 PM~ 印象に残っているネタ(ジャスティス智彦・選)
07:07:07 PM~ フリートークその2

全部で6時間10分ぐらいです。

途中途中で掲示板のレスを読んだり、BOGの話をしたりしています。
フリートーク中は、ゆったりふわふわと大喜利関係の色々な話をしています。

2013年1月27日日曜日

宇宙の意思

集まれ、宇宙の意思。