見ての通り足場は狭く、橋を支えているワイヤーも細いので、ものすごく揺れる。一度に渡れるのは10人までと制限されているらしいけれど、僕が行ったときは12月だったからか、まったく他の人がいなかった。風景はとても綺麗だったので、人気のスポットなのだとは思うけれど、絶えず観光客が溢れている、というわけではないらしい。
実際に渡ってみた感想は、まずはめちゃくちゃ怖いというのが勿論あって、その次は、財布とか携帯電話とか落としたら嫌だな、というものだった。ズボンのポケットに穴が開いていないか、何度も確かめた。下にある湖には、結構色々なものが沈んでいると思う。
帰り道に、もう一カ所、別の吊り橋に行った。この日は、そういうテーマの旅だった。こちらも同じく榛原郡川根本町にあって、「塩郷(しおごう)の吊橋」の呼ばれている。大井川という川に架かっていて、川のすぐ横に大井川鐡道という線路が走っているので、電車が通るときに渡っていれば、足元を列車が通過していく光景を見ることができる。蒸気機関車が走る時間帯もあるようで、その手のファンの方々には垂涎のスポットらしい。
こちらも渡るときすごく怖かったけれど、ここなら物を落としても何とかなるんじゃないか、という安心感もあった。結局、吊り橋の怖さは、自分が落ちたときや、物を落としてしまったときに、どの程度のダメージを負うか、リカバリーは可能か、といった観点で決まる気がした。
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