2014年9月24日水曜日

3年半前にこびり付いた刀の錆を、舐めて落とす

ネット大喜利をやっていて、滑ったり負けたりすることで、悲しいとか、悔しいとか、そういった感情を持つことはわりと多くあるが、それよりもさらに深いマイナス状態まで心が落ち込むことはそれほどない。大抵はすぐに切り替えることができ、忘れてしまうものだ。

ただ、ごく稀に、猛禽類の爪で魂を抉られたような、錆びたスプーンで泥を掬って舐めているような思いになることがある。それは、「みじめ」という感情である。

例えば、ネタボケライフの第1282回。もう5年近く前のことだが、このときの異様なまでの滑りっぷりは、鮮明に覚えている。合計で20.88ptsという低さは、尋常ではない。偏差値も26.55で、定員割れの学校にすら入れそうにない。

他には、ぼけおめトーナメント2010-2012の地区トーナメント3回戦。高点のネタは特に問題はないのだが、15位にある低点のネタが酷い。このときは、どうすればウケるのか、どうすれば勝てるのかに執着し、頭の中でぐるぐると色々なことが巡った結果、「和田アキ子のAAネタ」という最悪の選択をしてしまった。有名シェフがいるホテルの朝食バイキングで、ふわふわのスクランブルエッグや厚切りベーコン等々が並ぶ中、ゴムの味しかしない茹でたビーチサンダルをくちゃくちゃ噛むようなものである。

さて、上に挙げたものよりも、鮮明に覚えている「みじめ」がある。それは、今から3年半近く前、2011年の5月の出来事だ。

当時、ぼけおめ大リーグでは、RUNNERS HIGHさんが無類の強さを誇っており、最上層のメジャーリーグにおいて皇帝として君臨していたが、多忙の為、しばらくぼけおめ大リーグでの投稿を休止する、という話を管理人さんに申し出たところだった。僕はまだ大リーグに参戦してから数か月というところで、一進一退をしながらも徐々に上位リーグへと歩を進め、3Aに在籍していた。

僕は「いまランハイさんが休止してしまったら、僕がメジャーに上がれても、憧れの皇帝と戦うことができない」と思い、ぼけおめ大リーグのWebページ上部にある簡易掲示板のようなところに、以下のような書き込みをした。

ジャスティス智彦 > 【管理人様へ】現在3Aにいる僕が第109戦でメジャーに上がることができ、かつRUNNERS HIGHさんがメジャー残留をした場合、RUNNERS HIGHさんは第110戦も参加する、ということにしてもらっていいでしょうか?本人の了承は得ています。我儘言ってすみません。

この試み自体は悪くはなかったと思う。実際にランハイさんと戦ってみたかったし、こうすることで自分の気持ちを鼓舞する意味もあった。ただ、その後の結果に、大きな問題があった。僕はクソみたいに滑り、昇格どころか、2Aに降格した。対するランハイさんはと言えば、メジャーリーグで4位をとり、難なく残留した。

この時ほど、ネット大喜利をやっていて惨めな思いをしたことはない。自分の自惚れや厚かましさに腹が立った。多忙な方を巻き込んで迷惑を掛けてまで我を通したのに、この有様。ただのクソ滑りではなく、破滅である。このときに脳にこびり付いた大きな垢は、ずっと長い間、少しも剥がれ落ちることなく、僕に寄生し続けていた。そして、それからずっと、僕がメジャーリーグに上がることはなかった......


......のだけれど、昨日結果が出た、ぼけおめ大リーグ、第168戦

3年半前の世界に忘れてきたものを、ようやく取り戻せるチャンスがきた。

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