2016年5月15日日曜日
ぼけおめ大リーグ第199戦その3(2Aツボあげ)
ラベル:
ぼけおめ大リーグ
引き続き、第199戦の振り返り。今回は2A。
Aブロック、Bブロックと順にツボあげしていきます。
■Aブロック
【お題】
日本の平和を守るため、どんな努力をしているの?
範囲が広いお題。ネタはつくりやすいけどウケにくい、という印象。
日本とか平和とか、縛りっぽい要素もあるけど、実質意味はない。
この手のお題だと「奇行」や「珍プレー」みたいなものなら何でもアリになる。
「間違った努力」みたいなずらし方でいかにお題とフィットさせられるかが決め手かな。
【ツボあげ1】
裸足に近い靴を燃やしてる
(温かい図鑑さんの作品)
4位のネタ。「裸足に近い靴」という言葉が、グッときた。
日本は路上が綺麗だけど、それでも尖ったものとかたまに落ちてる。
平和というか安全だけど、短めの文章にまとまってて切れ味がある。
破壊系のワードは、結構選択が難しい。「燃やす」は便利でよく使われる印象。
「粉々にする」とか「握り潰す」とか「シュレッダーにかける」とか、色々あるけど。
なんで燃やすとか焦げるって面白いんだろう。炭とか灰になる絶望感は不謹慎だけど笑える。
原型が残ってないほうが愉快なのかな。もう絶対戻らない、というある意味での安心感がある。
■Bブロック
【お題】
「あ、この拷問だったら全然平気」
どんな事されたの?
こっちも広いお題、と見せかけて実は結構狭い気がした。
「されても全然平気なこと」とか「されても嫌じゃないこと」というだけではない。
キーワードは当然だけど「拷問」で、「拷問的な責め」が出てこないと駄目だと思う。
多分その特徴は「じわじわ感」なのかな。拷問って、一発の怖さではない。
「この恐怖が延々と続くのか」と思わせることが拷問の主旨だから。
じわじわっとした恐怖を生みそうなんだけど、別に苦しくはない。
酷いことをされているようで冷静に考えるとそうでもない。
そういう、絶妙なバランスが求められる。面白いお題だよね。
【ツボあげ1】
家族の名前を書いたフルーツがミキサーにかけられて、どんどんおいしいジュースが完成していく
(きまぐれさんの作品)
3位のネタ。面白い。良く練られてるな、って感心してしまう。
お題にばっちり沿ってる。拷問的だけど健康的。
大家族スペシャルとかに当て嵌めて想像してしまったから、なお面白い。
お父さんが縛られてて、十何人の子供の名前が書いた別々のフルーツある感じ。
ジュース、最終的にはどうするんだろう。お父さんに飲ませるのが面白いのかな。
でもなんかそれはちょっと精神的にきつい気もする。あんまり平気じゃない。
【ツボあげ2】
「こんな感じで続けといて下さ~い」と、1人にされた
(テテアさんの作品)
6位のネタ。面白い。
一応、スカシネタってことになるのかな。何の拷問か分からないから。
3Aでもあったけど、スカシ方がメタにお題に答えてるから、まるっきりスカシでもない。
「こんな感じで続けといて下さ~い」の投げやり感がとにかく良い。
このセリフ、「~」があることが、ゆるさを増幅させてて効果的だと思った。
「~」がないと、拷問官の冷酷さがちょっと出てしまって怖い感じになる。
【ツボあげ3】
効能が全部言えるまで浸からされる
(とくめいさんの作品)
7位のネタ。うまい。面白い。
完璧にお題に沿ってて、これだ、という感じがする。
文章としても洗練されてる。書きすぎてないところが素敵。
「浸からされる」の前に「温泉に」とか「薬湯に」とかを書いてないところが良い。
つい書きたくなっちゃうけど、それをしなくてもそれは伝わるから、しないのが正解。
【ツボあげ4】
ムチで叩かれるたびに安産の知らせが届く
(きまぐれさんの作品)
9位のネタ。なるほど、と思ったネタ。
このパターンは、自分は想定できてなかった。
「拷問自体がゆるい」のではなく、「拷問のきつさと同等以上のメリットが同時にある」というもの。
確かに、この形でもしっかりお題に沿ってるし、ネタとして面白さを出すこともできる。
「AされるたびにB」は使いやすい形だけど、このお題には特に嵌まってて気持ち良い。
AとBの因果関係は実はどうでもよくて、むしろ関連性がないほうが面白いことが多い気がする。
【ツボあげ5】
豆腐だけで腹パンパンにされた
(象さんの作品)
21位のネタ。単純なんだけど、面白い。
なんだろう。ひとつ文章として笑える。
日常会話でも使えそうなネタ、という感じがする。
以上。
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