2014年1月18日土曜日

仮面ライダー電王・視聴記録02話 『ライド・オン・タイム』

第2話。

場面は謎の電車の中から始まる。


この電車はデンライナーという名前らしく、客室乗務員のナオミ(秋山莉奈)が登場。良太郎くんに取りついた砂怪人が実体化し、赤鬼のような姿を見せる。前回「私の定期入れを返して」などと言っていた謎の女(白鳥百合子)も乗っている。「ハナ」という名前らしい。デンライナーが走っている荒野は時間の中で、デンライナーは、過去と今と未来を行き来する。

その場で、ハナの口から様々な説明がなされる。砂怪人は「イマジン」と呼ばれる存在で、未来から時間を超えてやってきた。体を持ってきていない為、現代において人に取り憑き、その人が持つ"イメージ"を使って体をつくるらしい。だから、良太郎くんに取り憑いた奴が赤鬼っぽい外見なのは、良太郎くんの中にそういうイメージがあるから、ということらしい。「桃太郎かな。子供の頃ヒーローだと思ってたし」と言う良太郎くん。うーん。桃太郎というより退治される鬼に見えるけど。

そして、前回提示された謎がひとつ解決される。イマジンは取りついた人間の望みを叶え、その代償として過去の時間を奪う。その為、過去と今と未来に危険が迫っている。ハナと、ついでに良太郎くんには、イマジンから世界を守る使命があるようだ。

場面は変わり、紫色の怪人がキーホルダー持っている人間を無差別に次々襲う。用済みの人間を空から落として、普通に殺してる感じ。わりと残酷。紫色の怪人はテツオのイマジン。前回の最後で死んだと思ってたけど、生きてた。しぶとい。次々と人を襲ってキーホルダーを奪い、テツオに差し出す紫イマジン。でも全部違う。ちゃんとデザインとか聞いてから探せ。あとキーホルダー奪うだけでいいだろ。持ち主を殺すな。まあ要するに、テツオの望みは「失くしたキーホルダーを見つけること」だったらしい。謎の怪人に頼むほど大切なのか。

さて、テツオが探しているキーホルダーを拾っていたのは、実はハナだった。定期入れを落としてキーホルダーを拾う。わらしべ。それを知ったリョウちゃんが返却を申し出る。「大事そうだったから」だって。やさしい。自分をボコした相手にも思いやりを向けられる。心が温かくなる人柄。既に癒し。

前回豹変したリョウちゃんに叩きのめされた不良3人は「ちーっす」とか言って敬語で色々話してくれる舎弟っぽい感じになっており、テツオの居場所を教えてもらう。そして、良太郎くんが紫イマジンにキーホルダー渡すと、つまりテツオの望みが叶えられたことになり、契約完了。テツオは真っ二つ。縦に。内臓とかが見えるわけじゃなくて、断面は緑色っぽく光ってるけど。

紫イマジン、テツオの中に飛び込み、過去の世界に向かう。過去を変えて、今も未来も変えることがイマジンの目的らしい。そのために取り憑いた人間との契約を果たし、その相手の「強い思いのある過去」へ飛ぶ。

テツオの思い出。2004年12月24日。作品上の「現在」が2007年だから、3年前。仲間と夜通し遊んでるうちに、入院中の母が亡くなったようだ。残されていた「メリークリスマス」の手紙と、プレゼントのキーホルダー。テツオ、苦労してるんだな。でも人を殴って財布を取るような不良になっちゃ駄目だ。母さん悲しむぞ。

過去のテツオに乗り移る紫イマジン。道路を走っていたトラックを奪い暴走。建物を壊したり他の車を破壊したり、やりたい放題。すると、画面が過去と現在との同じ場所を映す。過去で建物が壊れると、現在のその建物も壊れる。イマジンが過去で暴れれば暴れるほど、現代もどんどん破壊されていく。

そうした仕組みを良太郎くんに説明するハナ。そして、イマジンを止めないと、テツオも死ぬらしい。話を聞いた良太郎くんが、言う。

「何だかよくわからないけど、やらなきゃいけないことは分かった気がする」

素晴らしい台詞。色々な要素が凝縮されている。良太郎くんの人柄、ライダーの役割、話の展開、世界観。「何だかよくわからない」という一言なのに、すべてを語っている。秀逸。

そして、変身。そのまま赤いボタンを押して剣を使うスタイルに追加変身。ソードフォームという形状らしい。人格が赤鬼イマジンに切り替わる。

デンライナー登場。先頭車両に置いてあるバイクを運転すると、電車も動く。いざ過去へ。すぐ到着。テツオのイマジンが操縦する暴走トラックに併走。電車vsトラック。圧倒的な戦力差。赤鬼イマジン仮面ライダーが電車を押しつぶそうとするが、良太郎の意識が「駄目だよ。接触してブレーキをかけるんだ」と指示。具体的。良い上司になれるな、リョウちゃんは。

ここで、金田一 耕助あるいはプレザンス神父みたいな恰好をした謎の人物が映る。顔は見えない。懐中時計を持っている。誰だ。画面がすぐに切り替わり、それ以上その人物についての描写は無い。新しい不思議の提示。

それはさておき、イマジンバトル。赤鬼イマジン圧倒的。強い。必殺技の前に定期入れをベルトのバックルに当てる。「フルチャージ」の機械音。なるほど。様々な構成要素や小道具が、電車あるいは電車的なものをモチーフにしているのだな。「電王」の「電」は「電車」の「電」なのだと完全に理解。

必殺技が炸裂し、紫イマジン死亡。と思いきや"イメージが暴走"し、白いエルヴィオレ(FF8のドール電波塔で戦うボス)みたいな怪物が登場。ライダーのまま戦うには相手が大きすぎるので、デンライナーを操作して戦う。車両が動物っぽい感じ(犬、猿、雉......桃太郎?)に変形して砲弾を浴びせる。爆発。紫イマジン、まじで死亡。

「帰るよ」とハナ。過去の世界に色々影響を与えるのは当然だけど駄目らしい。「ちょっとだけ」と言い、過去に干渉しようとする良太郎。テツオを母親がまだ生きている時間帯の病室へ連れていく。亡くなることにかわりはないけど、プレゼントのキーホルダーを手渡し。病室で母親に頭を撫でてもらい、涙を流すテツオ。まだまだ疑問はあるけれど、良太郎は言う。

「こういうことなら、僕にもできそうな気がする」

そんな感じで第2話が終了。
いやいや、これ、めっちゃ面白い。

分かりやすいところは単純に明快にやりつつ、どことなく不思議な部分を残す。前回提示された謎についてきちんと説明しながらも新しい謎を提示していく。その積み重ねで全体のストーリーが構成されており、次の展開が気になる。

そして、良太郎くんのキャラクターが素晴らしい。佐藤健さんの格好良さも勿論あるけれど、心が温かくなる言動に満ちている。どうも佐藤健さんは、このキャラクターを演じるときに、「良太郎がイイ奴すぎて理解できない」という悩みがあったらしい。確かに、現実にはなかなか存在しないよ、こんな心が綺麗な子。

デンライナーやそれに関わる人物達と一緒に、イマジンと戦っていくこと、それによって世界を守り人々の過去を良い具合に改編していくことに使命感というか「やっていけそうな感じ」を掴んだ良太郎くん。そんな彼は、今後どうなるのか!?

次回を待て!

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